リズムのある文章
文章にリズムがあることは、継続して読んでもらうために大切な要素です。
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「リズムがある」・「リズムが良い」とはどういうことでしょうか。私の認識では、「文章に適度に変化があること」。それにより、次のような効果が期待できます。
- 読み進めるに従って適度な刺激を得られ、飽きない。
- 重要なところとそうでもないところの軽重が自然に判るため、文意が頭に入りやすい。
では具体的にどうやればリズムの良い文章となるのか。『大人のための文章道場』(樋口裕一著)は、そのための条件として次ようなことを挙げています。
- 一つの文を短くする
- 文末を多様にする
- 盛り上げる言葉を加える
- 倒置を用いる
このうち「文の長さ」についてはこのブログの過去記事で取り上げました。
文末を多様にすることは、ある事柄を時系列にそって記述する際などに特に心がけたいところです。「7時に眼を覚ました。まず歯磨きした。そして食事をした。それからスーツに着替えた。駅に行った。いつもの電車に乗った」などとなりがち。「た。た。た。た。」と文章が単調になり、読んでいてダレてきてしまいます。
このとき、単に文末の動詞を別のものに置き換えるだけでなく、内容から見直すことも大切です。次のようなことをチョックすれば自ずと文末も多様になり、メリハリのある文章になります。
- 纏められないか。- 内容的に特に密接に関係している文は一つにまとめてみましょう。
- 書く必然性に乏しい文がが紛れ込んでいないか。- 文章はたくさん書けばいいというものではありません。枝葉末節な記述が多すぎると、本当に伝えるべき事柄が埋もれてしまって伝わりにくくなる危険性があります。思い切って削除することも時には大切です。
上の例を書き換えるなら、例えばこんな感じでしょうか。
「7時に目を覚ました。食事を取り、スーツに着替える。駅まで歩き、いつもの電車に乗った」
残り二つ、「盛り上げる言葉」と「倒置」については、後日改めて考察してみたいと思います。
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