かなで書くか漢字で書くか

形式名詞・副詞・接続詞・連体詞・助詞・助動詞などはひらがなで。名詞・動詞はシチュエーションによる使い分けも重要になります。

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「カナより漢字で書いたほうが良い単語」・「漢字よりカナで書いたほうが良い単語」の両方が日本語にはあります。

ここでは、漢字とカナをどう使い分けるかを具体的に考えていきます。

品詞の種類によって使い分ける

識者たちは次のように述べています。

  • "原則的には、名詞は漢字、動詞の語幹も漢字、副詞や接続詞はひらがなとする。"『「超」文章法』(野口悠紀雄著)
  • "「代名詞・連体詞・接続詞・助詞・形式名詞・副詞」は、ひらがながベターです。"『「人脈」と「収入」をザクザク生みだすブログ文章術』(月野るな、戸田美紀著)

動詞の書き分け

『説得の文章術』(安本美典著)では次のようなルールも提案されています。

  • 二つの動詞が結びついてできる「複合動詞」では、重要でない方の動詞をかな書きにする。たとえば、「付け加える」→「つけ加える」、「受け入れる」→「受けいれる」など。

本来の意味が薄れた語

『文章力の基本』(阿部紘久著)や『仕事文の書き方』(高橋昭男著)には「本来の意味が薄れた語」はひらがなで表記するというガイドラインが提示されています。

たとえば、「手にとってみてください」。「みて」の部分が英語のlookの意味で使われるなら漢字表記とし「手にとって見てください」と書くべき。しかし、この「みる」がtryぐらいのニュアンスで使われているなら、ひらがな表記とし「手にとってみてください」が妥当だというわけです。

このような配慮が必要となる動詞としては「行く/いく」・「言う/いう」なども挙げることが出来るでしょう。

また上で述べている「形式名詞」はまさに「本来の意味が薄れた名詞」であると言えます。該当する単語としては「所/ところ」・「物/もの」・「事/こと」などが挙げられます。

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