消せる色ペン(フリクションペン)は有力な推敲ツールである
「消せる色ペン」フリクションペンは推敲作業にも役立ちます。
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昨今、本格的な作文のほとんどにMicrosoft Wordなどのワープロソフトが用いられ、推敲作業もパソコン画面上で行われることが一般的でしょう。しかし、気合の入った作文をなすときは、紙に印刷したうえでの推敲を最低一度はやってみるべきです。それも印刷したものをホチキスで綴じて読むのではなく、紙をテーブルなりに床なりに並べて一覧してみることが有効です。
これは文章全体を把握するための最良の一手です。いくらパソコンやディスプレイの性能が向上し、画面上に多くの文字を表示できるようになったとしても、この点での紙媒体の優位性は変わりません。
印刷したものを遠目に眺めていると、画面上ではまるで気づかなかったアラがずいぶん見えてくるものです。同じことを何度も繰り返して書いている。先に説明すべきことをしておらず、論理の飛躍がある。かな漢字変換ミス......。大事なのは、こうして見つけた問題を、その場でどんどん紙の上に書き込んでいくことです。
フリクションペンの出番がここにあるわけです。
フリクションペンの最大の特徴は、書いたものを簡単に消せることにあります。紙の上であれこれ考えを巡らせ、修正案を試行錯誤しながら練るのにはボールペンや万年筆のように修正が効かない筆記用具は不適当です。フリクションペンで書いたものは、ペンのおしりの部分でこするだけで、まるで鉛筆で書いたものであるかのように簡単に消えてくれるのです。
「消せる」筆記用具といえば古来から鉛筆と決まっています。しかしフリクションペンには鉛筆にはない次のような長所があります。
- 消しカスが発生しない
- 色がいろいろ(14色揃っている。3色ペン・4色ペンも販売されている。蛍光ペンもある)
- ペン先の太さもいろいろ(0.5mmの他に0.4mmや0.38mmの超極細モデルあり)
昔のフリクションペンはインクの出来があまり良くなく、書いているとしばしば掠れてしまったものです。しかし改良は絶え間なく行われていたようで。最近のモデルはそのような問題はなくなっています。
フリクションペンの赤を推敲用にぜひ買いましょう。大きな文房具屋に行けば売っているはずです。
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