文章の「面白さ」を評価する

「文章が平易」+「文章が面白い」=「読みやすい」。この「面白い」についてちょっと「面白い」考察を紹介します。

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『説得の文章術』(安本美典著)には文章を「読みやすくする」ために留意すべき点を体系的にまとめてあります。

それによれば、文章が「読みやすい」ためには次の二つの条件が満たされていることが必要です。

  1. 文章が「平易(easy)」であること
  2. 文章が「おもしろい(interesting)」こと

このそれぞれについて、文章をどのように仕立てればいいのか具体的な考察がなされています。

文章の平易さを測る

文章の長さ、すなわちマル(句点)からマルまでの文字数が少ないことが重要。 この他、漢字の比率、単語の長さなども影響することが示唆されています。これらが大きいと文章は平易でなくなるわけです。

この話題については、別の記事を書きましたのでご参照いただきたいと思います。

文章のおもしろさを測る

ちょっと意外な部分もあるのですが、次の要素を満たしている文は「おもしろく」なるということです。

  • 人称代名詞・人名・「父」・「姉」・「人」・「人々」などの言葉が使われている。
  • 会話文・疑問文・命令文・依頼文・読者に直接問いかける文・感嘆文などであること。
  • 文法的に不完全だったり断片的だったりして、全体の意味を他の部分から推定しなければならない。

最後の一つがちょっと意外ですね。多少は読者に頭を使わせるようにしないと興味を維持してくれないということでしょうか。 しかし、こういう文を多用し過ぎると、たとえ「おもしろ」がられても意図するものは伝わらなくなりますよね。企画提案書や就活の自己アピール文などではやめておいた方が良さそうです。ブログやSNSに載せる文ならアリかもしれません。

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