かなで書くか漢字で書くか(2) 識者各氏の見解
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「特にこだわりがなければ開いた(平仮名にする)ほうが読みやすくなる表現」のリストをつぶやいた「たられば氏」のツイートが一部で話題となっているそうです。
「漢字とカナをどう書き分けるか」は日本語による執筆を稼業としている人にとっては関心度の高い話題であり、各種の文章読本のたぐいでも頻繁に取り上げられています。 当ブログでもかなり以前に取り上げました。 いつか識者の見解を総括してレビューを書いてみたいと思っていたのですが、今がその時かもしれません。
まずは、文章の書き方について書かれた6冊の書籍と、前述のたられば氏のツイートを含むウェブページ4件を比較してみることにしました。それぞれで著者が具体的な単語やフレーズを列挙し「これはひらがなにする、こっちは漢字にする」といったことを述べています。 一覧表にまとめて別ページで見えるようにました。
全部で256の単語とフレーズを収集でき(厳密には同じではないが類似性の高い単語を一つにまとめた例もあるので、この数字は厳密ではありません)、なかなか見応えのある表になりました。
『仕事文の書き方』と『実践テクニカルライティングセミナ-マニュアル』はこの中では比較的漢字志向タイプだといえます。 一方、『理科系の作文技術』の著者は自らかかなり「かな」志向であることを認めています。 逆にいえば、この両者で一致して「かな表記」を推している単語は多くの場合でカナ表記のほうが無難であると判断できるでしょう。
いくつか著者によって判断が分かれているものがあります。もちろん著者の好みだけでなく、どのような種類の文章を念頭に置いているのかによっても判断はわかれるでしょう。 その辺の考察を、項目を改めて試みたいと思っています。
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