MS-IMEの「クラウド候補」はまだまだ使いものにならない

windows10付属の新MS-IMEを使ってみました。残念ながらネット経由で変換候補を持ってくるという「クラウド候補」システムは使いものにならないようです。この点ではgoogle日本語入力に及びません。

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Windows10ではMS-IMEも新しくなっているのだが......

当ブログの更新速度がここ2か月ほどすっかり落ちています。実はここのところ手持ちのウィンドウズマシンのメンテナンスに忙殺されていたのです。

まとめていろいろやりました。メインのデスクトップマシンのSSDを大容量のものに入れ替え、ついでにケース内の大掃除。 サブの大型ノート機は、あきらかに空冷システムの不良によると思われる不具合を起こしていたので、分解してCPU/ケース空冷ファンを取り出し大量にたまっていた5年分の埃を除去。 タブレット機についてはうっかり落として前面パネルのガラスを割ってしまうという大失態をやらかしており、ヤフオクで入手した交換ガラスとの交換作業にチャレンジしました。

そして、windows10への更新作業です。

これに伴い、MS-IMEも最新版が使えることになりました。以前の記事にも書いたように、このMS-IMEではネットワーク経由で取得したカナ漢字変換候補(クラウド候補)を使った変換ができるはず。これは試してみなくてはと思っていました。

しかし、今のところ、google日本語入力を捨てることはできないようだとの結論です。

微妙に呼びだしにくいクラウド候補

以前試みたμ'sのメンバーを仮名漢字変換で出してみるというテストを新MS-IMEでもやってみました。 なるほど確かにちょっと漢字表記が独特な声優さんたちの名前がクラウド候補として出てきます。クラウド候補は雲マークとともに現れ、「さあ御主人、ネット経由で最新の候補を見つけてみましたぜ。どうぞお使いなせい!」という強いメッセージを感じます。

ところが、変換できないのです。なぜかというと、ここで私が普通にスペースやリターンキーをたたいてしまうからなのです。

MS-IMEでは「クラウド候補」は呼び出すにはtabキーを押さねばなりません。キー操作がいわば別系統になっており、ユーザーはここで頭の切り替えを強いられるのです。googleユーザーとしては納得いかない仕様です。

さらに納得いかないのが、このキー操作に失敗して選択し損なったクラウド候補は二度と呼び出せないらしいということです。

例として「石原良純」氏の名前の変換を試みた場面を動画で示しましょう。手順を文章にまとめると次のような感じです。

  1. クラウド候補が有効そうな入力(有名人の名前など)を試みる。
  2. タブキーを押さず、そのクラウド候補を採用しない入力をする。
  3. 次の機会に同じ内容の「かな入力」を試みる。
  4. 今度はクラウド候補を全く出てこない。

この経緯には少なからず苛々させられました。とにかく一度逃がしたクラウド候補には二度と会うことまかりならんというのがMS-IMEの掟のようです。 しかし、キー操作ミスでなくても、石原良純・石原慎太郎・石原伸晃と、似て非なる単語を続けざまに入力せざるを得ない場面は多々あります。最初の文でクラウド候補が適切でなくても、次の文ではクラウド候補がほしいケースは普通にあるでしょう。 そういうケースでは事実上MS-IMEのクラウド候補は使いものにならないことになります。

そこへいくと、そもそもクラウド候補・非クラウド候補の区別がないのがgoogle日本語入力です。だから変換操作も一通りでいいわけです。一度逃がした変換候補に二度と辿りつけないなんてこともあり得ません。このことは思っていた以上に操作の快適性に影響しています。

いままでgoogleを使っていた人なら、googleをwindows10でも使い続けることをおすすめします。クラウド候補にgoogleを卒業させるだけの力はないと私は判断します。

Google日本語入力をとりあえず再インストールしよう

windows7からwindows10へのアップデートに際し、google日本語入力も各種データファイルなどとともに継承され、一見そのまま使えるように見えます。 しかし、いざ使おうとすると、設定の切り替えができない(アイコンがどこにも出てこない)といった不具合が存在することに気づきます。

このことから、windows10ではgoogle日本語入力は使えないと思い込んでいる人がいるようなのですが、 開発元が明言しているように、windowsアップグレード後に再インストールすればgoogle日本語入力を今まで通り使うことができます。 ホームページの案内に従えば簡単にできるので、ちゃっちゃと再インストールしてしまいましょう。

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