「書けない」時はノンストップライティングで打開する

ノンストップライティングまたはフリーラインティングと言われる作文手法があります。「ネタが浮かばない」とか「筆が進まない」といった悩みを解決するための有用な手段と言えそうです。

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今回紹介するのは、とある推敲手法についてネットで検索していてたまたま見つけた作文手法です。

手法といっても、やることは実にシンプルです。

  • 制限時間を決めて、とにかく書く。

これだけです。「とにかく書く」とは、キーボードを叩く手をとにかく止めないということです。誤字脱字に気づいても修正したりしません。加筆を中断して資料を探しに行くといったこともしません。詰まったら、すかさず他の話題を持ちだして加筆を続けます。とにかく思いつくままに書き続けるということです。

この手法の要諦は、「加筆」と「推敲」の過程を完全分離することにあります。

「加筆の過程」では、加筆が着想を呼びその着想に基づいた更なる加筆が更に次の着想を呼ぶという、創造のスパイラルを作り出すことに専念するわけです。その発想はブレーンストーミングと言われるものと似ています。 人間というものは、本当はいろいろな知識を頭の中に溜め込んでいるのに、なかなかそれを表に引き出すことが出来ません。 品質は度外視してとにかく思いつきの繰り返しを図ることで、こうした「眠った知識」を掘り起こすことが出来るというわけです。

ためしに、15分間でどれくらい書けるかやってみました。お題は「作文と私」。

私は作文が大好きである。喋ることより1万倍は好きである。口頭では上手く言えないことでも文章ならいくらでも述べることが出来る。おそらく私の頭の回転の遅さが影響していると思う。しゃべりではどうしてもタイミングを相手に合わせる必要がある。どう言おう、どう答えようと考え込んでいるうちにタイミングを逸してしまう。此れに対して文章を書くのにタイミングは必要ない。何分でもいい表現が思いつくまで粘っていいのだ。ところが不思議な事に世の中には文章を書くことに苦手意識や忌避感を持っている人が少なからず存在するようだ。こういうひとは文章を書くことよりも直に合って語り合えば分かり合えるはずだと主張する。確かにねが外交的で如才無く振る舞うことに長けている人ならそうであろう。しかし世の中そういう人間ばかりではないはずだ。文章よりおしゃべりタイプの人は大抵声が大きく、人とあったりさしで語り合ったり酒席で盛り上がったりすることの重要性をおの大きな声で事ある毎に主張する。結果としてそれが世の中のすべての人の合意事項であるかのような雰囲気が醸成されているように思う。だが、これは断じて真実ではない。じっくりと言葉を反芻し紡ぎだし、保存することの重要性を無視してはならない。人類をここまで進化させたのは、泡沫のごとく消えていくしゃべり言葉ではない。文章なのである。だから、外交的口先人間の世迷い言に惑わされること無く、わたしは作文の能力をこれからも磨き、自分がこれまでの人生で得てきた知見を文章として残していく。間違った考えをとうとうとまくし立てる人々がいたら、その場で口論するのでなく、文章を公開して批判する。これが私のやり方だと思っている。一口に文章と言ってももちろんいろいろある。読む相手が身内だったりこっちの正体を知っている相手である場合もあれば、身も知らない不特定多数である場合もある。いちど書いたからには必ず読んでもらうことになる文章もあれば、相手は一見さんで、まずヒチ別をくれるかどうかさえ保証されない文章もある。印刷が前提となる文章もあれば、ネット上に拡散してディスプレイを通じて人目に触れる文章もある。このようにTPOに応じて書き方を変える必要がある。ビジネスメールの書き方などというハウツー本はそこそこ出版されているようだが、私的メールの書き方についてはどうだろう。さらにSNSやブログでの文章の書き方はどうだろう。あまりこの点に専ら酋長した形での指南書は出ていないような気がする。しかしこれだけfacebookなどが普及してくると、こういう場所で書くべき文章、あるいは書くべきではない文章、絶対に避けるべき文章などをきちんと総括してネット言論初心者を教育するシステムをもっと確たるものにすべきではないだろうか。不特定多数の人が目にする場に個人情報を晒すことの怖さ、あるいは「隠して」書いたはずのものがネットではどれだけ簡単に外部に流出

一心不乱にキーボードを叩いたつもりですが、1,216文字でした。もう少し書けると思いましたが、結構難しいものです。しかし、このブログのネタを2,3新しく拾えそうです。

この手法、お題を工夫することでビジネス文書にも小説の創作などにも応用できそうです。あまり面白みのない報告書を書かなければならない場合など、締め切りが迫っているのになかなか筆が進まないということがあるでしょう。そうしたときに試してみると良さそうです。

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