「書き出し」に困ったときに使えるパターンいくつか

最初の一文を書き出すのは難しいものです。ブログなどでは通りかかりの読者に先を読んでもらえるようぜひ工夫をこらしたい所。また、試験での小論文などで、時間が迫るなか筆が進まず焦った経験を持つ人も多いでしょう。こういう状況に対処するための定番・定石といえるパターンを身につけておくことが有効です。

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書き出しパターンいろいろ

作文を始めようとしたはいいが、最初の一言が出てこず、いつまでも白紙の原稿用紙(あるいはワープロの画面)に向かって頭を抱え続ける。このような経験を誰しも持っていることでしょう。

こういうときの打開策を列挙してみたいと思います。

  • とにかく結論から始める
  • キーワードの説明から始める
  • 虎の威を借りる
  • 身近な話から始める
  • 過去の話から始める
  • 変な質問から始める

とにかく結論から始める

これについては以前「起承転結・PREP・SDS......作文の「型」を身につければ百戦危うからず」という記事にも書きました。

まずいちばん言わなくてはならないこと(結論)をさっさと提示してしまう。文章の最後も同じ結論で締める。これは鉄板の定石です。報告書・提案書などいわゆるビジネス文書を書くなら必ず頭に入れておきたい手法です。

キーワードの説明から始める

windows10はマイクロソフトが発表した最新のOSである。最も注目すべきは、パソコンでもタブレットでも使いやすいようインターフェースに工夫が凝らされていることだろう。この点で全バージョンのwindows7やwindows8とは一線を画しているといっていい。

正攻法中の正攻法と言えます。解説記事ならこのパターンです。

また、実用文だけではなく、身近な話題をブログにアップするときにも使えるパターンです。

川崎市というと工業地帯とのイメージしかないかもしれないが、実は市域は内陸部まで広がっており、ナシの名産地があったりする。実は私が住んでいる地域もかつては梨畑が広がっていたところで、商業地域やターミナルからも程近くでありながら緑も多く快適で暮らしやすい町である。先日、近くを散歩していたところ......

また、この手法は、書きたいことが自分の中でもはっきりわからないときにも有効です。頭がまとまっていないのだがとにかく書き出さなければならないときというのはしばしばあることです。例えば試験会場で制限時間内に小論文を書き上げなくてはならないなど......。そんなときの緊急脱出方法としてぜひ覚えておきたいところです。

たとえば「学生生活の中で特に打ち込んだことを書け」といったテーマであれば、「私が所属している文学部は、いわゆる文学だけではなく文化全体について幅広く学ぶところである......私は心理学のゼミに参加し......」などと、大づかみなキーワードをまず出して、少しずつ細かい話にシフトしていけばよいのです。

虎の威を借りる

発明王エジソンはこう言っている。「困るということは、次の新しい世界を発見する扉である。」 就職活動がうまくいかないで焦っている人も多いと思うが、そうした中で自分の中の適性や本当にやりたいことに気づき、新しい進路を歩み始めて成功した先輩はたくさんいる。

エライ人の言葉や格言などから始めるというパターンです。すぐに思いつくのはブログなどで政治や経済に物申したいというシチュエーションでしょう。掲示板やメーリングリストを通して自分の提案を通したいといったときにも有効です。ここで「エライ人」は歴史上の偉人などに限りません。たとえば所属する趣味のサークルのメーリングリストであれば「エライ人=仲間内で発言力の高い人(≒顔役)」です。

発展形として、「エライ人」の言葉を引いておきながら「それに関連して......」などと言って全然違う話を展開し始めるというパターンがあります。実践しろとは申しません。しかし、そういう手法があることを頭に入れておけば、あなたが他の人に丸め込まれてしまう危険性を小さくすることができます。

身近な話から始める

昨日散歩をしていたら、アスファルトの隙間から芽吹いて花を咲かせているタンポポを見つけた。......どんな形でも花は花である。どんな困難に直面してもめげずに目標に向かって努力を続ければいつの日か必ず成果を手にすることができるだろう。

意外にも、高尚な話題について書かなければならない時に有効なパターン。「結論」と「身近な話題」の間に、いかにして「意外な共通点」を見つけるかがこの手法の成否を握るカギになります。

過去の話から始める

人生論のようなものをしたためる場合にはもちろん、スマホの新製品を紹介するとか、読書感想やCD鑑賞の感想などにも応用できるパターンです。

変な質問から始める

ここでいう「変な質問」とは「意外性のある話題を振る」ということです。上の「身近な話題」と同じく、本当に主題にしたい話題と「質問」の間にいかに「意外な共通点」を設定できるかが重要です。

まとめ

このようにいくつかの「パターン」を身につけておくことは、文章の量産を強いられる立場になると特に有効です。上に挙げた以外にもいろいろありえると思います。ぜひ自分なりの必勝パターンを見つけ出してください。

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