原因と結果を意識しながら書く

因果関係を意識することは、論理的で説得力のある文章を書く上で非常に大切です。

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意見を述べるなら論理をはっきりさせなければならない

問題を告発したり何かに反対したり提案したりするための文章を書くとしましょう。何らかの問題提起を含む文章です。こうした文章には客観性と論理性が強く求められます。

読者というものは、あなたと同じ道筋でものを考えてはくれません。貴方が反対しているものに賛成しているか問題意識を持っていない人たちです。彼らに考えを変えてもらうためには、誰が読んでもスジが通っていて解りやすいと感じられる文章が必要です。

因果関係でスジを通す

さて、スジが通っているとは、どういうことなのでしょうか?

一つのポイントは、文章中で述べられている様々な事項の関連性が明確であることだと思います。中でも重要なのは「因果関係」です。

  • 「誰かが何かを行ない、それが良からぬ結果を生んでいる」
  • 「誰かの言うとおりにすると、こういう状況が生じ、それが良からぬ結果を生む」

二つの事柄の間に存在する原因と結果の関係が「因果関係」です。2番めの例では「誰かがいうとおりにする」ことが原因で、「こういう状況が生じる」が結果になります。さらに「こういう状況が生じる」が原因となって「良からぬ結果」が生まれるわけです。 このように、因果関係の鎖で事象が互いに結びつき、最終的に貴方が最も問題としている事象に行き着く。こういう関係性を明確に読み取れると、筆者がそのような主張をする理由を読者は理解しやすくなるわけです。

ところが、この因果関係の鎖に気がついていながら、それを曖昧に書いてしまっているため、みすみす主張をわかりにくくしてしまっている例が随分見受けられるのです。

何かを主張するには、その主張の根拠を明らかにせねばなりません。それには、論拠となる事柄をただ羅列するのではなく、因果関係に注目して纏めることが不可欠です。そして、それを余すことなく文章に反映することを考えましょう。

「文章に反映する」とは具体的にどうすればいいのか? 記事が長くなりすぎたので、別記事で改めて説明したいと思います。

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