ネットにアップする文章は印刷文書より短文で構成せよ

メール・ブログ・ホームページなど、ネット越しに読んでもらう文章を書く際には、印刷文章以上に「短い文」を書くよう心がけましょう。ネット文章は印刷文章よりも大きな負担を読者に強いること、および簡単に「離脱」を許すメディアであることが理由です。

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文の長さを短くせよとは、文章術の識者たちが異口同音に述べていることです。

  • 『お客様から選ばれるウェブ文章術』(平野智朗著)では「一文は50文字以内に収まるように」
  • 『説得の文章術』(安本美典著)では、「 一文の長さは40-50文字。特に書き出しの文は意識して短くせよ。」
  • 『その文章、キケンです』(小田順子著)では、「一文を39字以内に。どうしても無理な場合でも65文字を超えないように」

電子メールなどのネット文書では、この方針をもっと徹底する必要があります。どういうわけか、ディスプレイ上で文章を読むことは印刷物を読むよりも大きな負担を読者に強いるからです。

ワープロなど使っていて、画面上ではまったく発見できなかった誤字脱字が印刷したとたん次々発見されるという事態を経験した人は少なくないでしょう。長文となればその傾向はさらに著しくなります。

文章に変化をつけるためにあえて長文を挟み込むといったテクニックもあり、印刷文書では効果を発揮する場合もありますが、ネット文書ではあまり有効とは思えません。特にブログなどでは、少しでも負担を感じた読者はあっという間に離脱してしまうでしょう。

この問題を軽減するために、具体的に次のような対策が望ましいでしょう。

  • 一文は40字以内
  • 一段落2-3文以内
  • 箇条書きにできるところは積極的に箇条書きに

「見た目」のレベルでも細かな配慮が必要です。

普通の印刷文章では「改段落=改行」ですが、メールでは「改段落=一行明け」にしましょう。ブログやホームページでは、できればスタイルシートを調整してそういうレイアウトになるように設定してください。

また、メールソフトの設定で「x字を超えた時点で自動的に強制改行」のような設定のものがありますが、この機能を発動させているようでは失格です。改行は一文ごとに入れて構いません。文が長くなったら、「テン」のあとでも改行しましょう。

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