「の」を繰り返さない
読みやすい文章を仕立てあげるためには、同じ言葉を何度も繰り返さないよう気をつけなければなりません。なかでも、助詞の「の」は、繰り返してしまいやすい言葉の代表格といえるでしょう。
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一つの文の中で助詞「の」を3回以上繰り返すと読みやすさが格段に落ちるとされています。例えば次の文を見てみましょう。
東京駅の新幹線改札口の横の売店で弁当を買った。
最低限の書き換えで「の」を減らしてみましょう。
- 東京駅の新幹線改札口の横にあった売店で弁当を買った。
「の」が二つになりました。もう少し考えてみましょう。
- 東京駅の新幹線改札口横の売店で弁当を買った。
この方がすっきりしており、もっと良さそうです。
しかし、さらに考えてみましょう。そもそもこの内容の全てが必要でしょうか?
- 東京駅の新幹線改札口横で弁当を買った。
弁当を買ったのが売店だったか否かは多分重要ではありません。そこで「売店で」を削りました。
しかし、前後の文脈によっては、買い物をしたのが「売店」であったことが何か重要な意味を持っているかもしれません。そのような場合は、「一つの文には一つの内容だけを書く」ことを原則として、文を分割できないか考えてみましょう。例えば次のように。
- 東京駅の新幹線改札口横に売店があった。弁当をそこで買った。
文章中で同じ言葉を何度も繰り返し使わざるをえない場合、たいていは材料の取捨選択や論理の組み立てなどの検討が不十分です。連続の「の」は「冗長警告マーク」でもあります。上で見たように必要性の乏しい情報が盛り込まれすぎていることがしばしばです。文を練り直す際に内容の再吟味も忘れないことです。
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