括弧の使い分け方
日本語ではいろいろな括弧が使い分けられます。誤解を生みにくくするためにも、標準的な書法に従って使い分けましょう。
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括弧には様々な種類があります。
- ()丸括弧 小括弧 バーレン ... 註釈、追記事項、その他様々
- []角括弧 大括弧 ブラケット ... 丸括弧で括るべき部分が入れ子になるとき、区別のために代用されることがある
- 「」鉤括弧 ... 会話の箇所、引用部分。文献の題名・章名など。書物やアルバムなどの全体の題名を二重鉤括弧で、それに含まれる個々の作品名を鍵括弧で示すことがある
- 『』二重鉤括弧 ... 鍵括弧でくくられた部分に存在する、更に鍵括弧で括るべき部分。本やアルバムの題名
- {}波括弧 中括弧 ブレース ... 大括弧同様、丸括弧で括るべき部分が入れ子になるとき、区別のために代用されることがある
- 〈〉山括弧 ... 引用符の代わりに使われることがある
- 〔〕亀甲括弧 ... 引用部分に補足説明を加える場合に使われることがある
この中で特にチェックしておくべきは、鉤括弧と二重鉤括弧でしょう。
引用をする際には引用部分と地の文の境界をはっきり示さなければなりませんが、その際に最もよく使われるのが「引用部分を鍵括弧で括る」という方法です。
また、書名・アルバム名・作品名などを示すのにも鉤括弧と二重鉤括弧が用いられます。
- 坂本龍一のアルバム『ウラBTTB』に収められている「Energy Flow」は素晴らしい曲だ。
鍵括弧を二重に使いたい場合は、内側は二重鉤括弧にします。たとえば会話文だと次のような感じです。
- 「お母さんが『はやくお風呂に入りなさい』って」と妹が言った。
なお、雑誌への投稿や、就職のための応募書類送付などでは、文書の受付先が括弧の使い分け方を含む書式を細かく指定している場合があります。このときは先方の指示を注意深くチェックし、忠実にそれに従わなければなりません。
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