無料推敲アプリTomarigiで文の構造をチェック

無料推敲アプリTomarigiには、文節同士の関係性(係り受け)を解析する機能があります。この解析から得られる情報は、わかり易い文章を仕立てるために非常に役に立ちます。

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前回に引き続き、推敲ツールtomarigiでの文章解析の実例を紹介します。今回は、「係り受け」のチェックから文章構造の修正までを考えてみたいと思います。

問題ある長文の例

前回の試みでダメ出しをされた長文の一つを詳しく見てみます。結果をカード表示にしているとき、それぞれのカードの左サイドには「係り受け表示」を呼び出すためのアイコンが表示されています。

kakariuke1a1.png

日本語の文はいくつかの「文節」から成り立ちます。この文節同士の結びつきを見ていくと、「学校に」→「行く」のように二つの文節がペアを組み、先行する文節が後続の文節を修飾する形でひとつの事柄を表現していることがあります。このような関係を「係り受け」といい、《「学校に」が「行く」に係る》と言い表します。

tomarigiはこのような係り受け構造を解析して示す機能を持っています(正確にはCabochaという下請けプログラムが係り受け構造の解析を受け持っています)。

このアイコンをクリックすると、新たなウィンドウが開き、下のような表示が出ます。

kakariuke2b1.png

このように、tomarigiはどの文節がどの文節に係っているのかを矢印で解りやすく図示してくれるわけです。

この結果を踏まえて、文の問題を炙り出し、修正を施し、文章を解りやすく読みやすいものに改善していくわけです。

さて、ここで上の解析結果をよく見ていただきたいのです。実はこの例文の解析結果は間違っているのがお判りでしょうか。Tomarigiは便利で有意義なアプリですが、決して結果を鵜呑みにしてはいけないわけです。解析結果をどう受け取り、どう文章の改善に繋いでいくのか? 具体的な話は、改めて別記事に書くことにします。

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