心理学が示唆する「印象に残るタイトル」とは

ブログにタイトルをどのようにつけるか? 自己発信型の文章を公表する際にはできるだけキャッチーで印象に残るタイトルを付けたいものです。今回は、心理学を応用したヒントを提供してくれているウェブサイトを紹介しましょう。

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心理学が提案する3パターン

文章とは人に対して何かを訴えるためのものです。理解してもらい、受け入れてもらい、覚えてもらうためにはどう文章を書けばよいか、作戦を練ることも重要です。 それには、受け手である人間の心の動きの有り様を理解しておくことが望まれます。心理学的の研究にそのヒントを求めるのは非常に理にかなっています。

タイトル(表題)の付け方は悩ましいもので、まさに心理学にヒントを貰うべき問題といえるでしょう。

株式会社LIGのホームページでは、ウェブサイト運営に役立つ様々な技術情報を提供してくださっています。 その中の記事の一つ、「有名心理学的効果を使った、思わず読みたくなる記事の作り方まとめ」では、心理学的な考察とともに3種類の条件が示されています。 この3つのどれかに合致すれば、タイトルは印象に残りやすいというのです。

「禁止される」と印象に残る
「やっちゃダメ(見てはダメ、書いてはダメ、読んではダメ、使ってはダメ......)」と言われると人はそれに引っ掛かり印象に留める。
「何かを失う」と言われると印象に残る
人間は「何かを失いたくない」・「今までの努力を無にしたくない」といった欲求を強く持つ。この欲求に反した言葉に人は引っ掛かり印象に留める。
常識の崩れた箇所があると印象に残る
「常識で考えて話がおかしい」箇所があると、そこに人は引っ掛かり印象に留める。

実例に学ぶ

以前、「タイトルに疑問や結論を入れ込む」という記事の中で、タイトルの付け方には三つのパターンがあると書きました。

今回取り上げたアプローチは「結論提示型」タイトルと相性が良さそうです。一方、「疑問提示型」タイトルにうまく応用することで印象深いタイトルを作ることも出来そうです。

「何かを禁止する+結論提示」パターンは非常に多いです。

これを少し変形すると、さらに選択の幅が広がります。たとえば「 英会話は時間のムダ! 」などをその好例として挙げておきましょう。

「常識で考えておかしい結論の提示」もよく見られるパターンです。上記の「たっぷり貯金したいなら、節約はするな」・「英語は絶対、勉強するな!」は、このパターンにも当てはまります。

「何かを失う結論提示」パターンはどうでしょうか。 「家をつくって子を失う―中流住宅の歴史 子供部屋を中心に 」 などが挙げられそうです。 上記の「英会話は時間のムダ!」などはこのパターンにも該当するでしょう。英会話の技術を向上させようと時間や金をかけて英会話教室に通っている人はたくさんいるわけですから。

「疑問提示+常識を崩す」のパターンとしては、たとえば「なぜ人を殺してはいけないのか」などを挙げることができそうです。

条件を組み合わせる

こうしてみると、これまで紹介した条件を複合的に実践しているタイトルが多くあることに気づきます。何かを失うと煽り、同時に常識に挑戦し、読者に疑問を突きつける、といった具合にです。 複数の条件をみたせば、それだけ目に留めてもらいやすいタイトルとなるわけです。

問題は、そういうタイトルをどのようにして創りだすかです。次のようなメニューを実践してみるといいでしょう。

  • まずは、自分の持っているネタから「疑問文」をたくさん作ってみる。
  • 次に、「命令文」をたくさん作ってみる。
  • さらに、主張を「裏返し」てみる。

最後の項目については説明が必要でしょうか。 たとえば、言いたいことが「効率的に英語を学ぼう」だとすれば、「効率を考えなければ英語は習得できない」とか「非効率的に英語を学ぶな」などが「裏返しの主張」の一例となります。 さらに「英会話教室に通うな」・「英会話は時間のムダ」と、突っ込んだタイトルを着想するきっかけをつかめるかもしれません。

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