「大掴みなところ」から始める-アウトラインプロセッサの勧め

大規模な文章を手早く仕上げるコツのひとつは、「主題」・「結論」といった「大枠」をまず決めてしまい、それに従って書き進めることです。アウトラインプロセッサは、このような作戦をサポートする強力なツールです。

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アウトラインプロセッサは「大きな単位」での編集を支援する

いわゆるワープロソフトでの編集作業では文単位・文字単位での編集作業が大きな比重を占めます。またフォントスタイルやサイズ、行間隔・文字間隔を調整など、「きれいな出力」を得るための作業も欠かせないところです。これらを支援するための豊富な機能がワープロソフトには内蔵されています。

しかし、アウトラインプロセッサはパラグラフやそれ以上の大きな単位での編集作業に重点を置いており、次のような特徴を持ちます。

  • 段落単位の編集を重視。編集対象は「文」というより「見出し」。順番の入れ替えや「大見出し」と「小見出し」の入れ替えなどが簡易な操作でできるよう工夫されている。
  • 文章の階層構造(部・章・節・段落など)に沿った表示。指定の階層以下を隠して上位階層同士の位置関係のみを表示できる。

アウトラインプロセッサの多様な形態

windowsやMacOS向けのアプリケーションソフトとして、いくつかの商用・フリーのアウトラインプロセッサが発表されています。ソフトによってはフローチャートやマインドマップの作成機能を併せ持ち、多様なスタイルでのアイディア出しや文章作成ができるようになっています。

オンラインで使う(今はやりの言葉でいえばクラウドベースの)ウェブアプリケーションもあります。ウェブブラウザを通してスマホ・タブレット・パソコンなど様々な手段で一つの原稿にアクセスできるので、スキマ時間を使った文章作成を考えている人には強い味方になると思います。これについては後日改めて詳しく述べたいと思います。

なお、オールインワン(一つのソフトの中で何でもできるよう、多様な機能を詰め込む)タイプのソフトであるマイクロソフトワードなどはワープロソフトであるとともにアウトラインプロセッサとしての機能も兼ね備えています。ワードにおいては「アウトラインツール」と呼ばれています。これについても後日改めて記事を書きたいと思います。

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